これまでの『BEASTARS』ネタバレを読みたい方はこちらにまとめています↓
2020年3月26日発売「週刊少年チャンピオン2020年17号」に掲載されている『BEASTARS』の最新話である「第170話」。
週刊少年チャンピオンを読んでない方に向けて詳しく内容をお伝えしていきます！
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目次
前回のあらすじ
メロンとの決闘に向けてレゴシはウサギのキューのもとて修行を続けていました。
ですが女性で小動物のキューに本気を出さないことと、
レゴシの恋愛脳に苛立ったキューは無関係のキリンを巻き込むことでレゴシの本気を引き出そうとしていました。
『BEASTARS(ビースターズ )』最新話【第170話】のあらすじ・ネタバレ
【テーブルクロス】
肉食獣は感情をコントロールを失うと鼻に皺が寄るようになってしまいます、
その状態をテーブルクロスと呼んでいました。
テーブルの上にきれいに並べられた食器などがテーブルクロスを引っ張ってできた皺によって配置が崩れて台無しなることと、
鼻に皺が寄って理性を失って凶暴化してしまうことをかけてそう呼んでいたのです。
レゴシ（どうしょうなく腹が減る 喉のうなりが声に絡む これらも全部〝テーブルクロス〟の現象だ）
以前レゴシはリズとの決闘でもその状態に陥り、
ルイの足を食べたことで満足感を得て冷静さを取り戻していました。
レゴシ（じゃあ今の俺は? ただ腹を空かせてウサギを追うオオカミ?）
キュー「レゴシ!! 早く私を止めないとあの調子こいたキリンを殺すぞ!!」
レゴシに本気を出させるためにキューは過激な言葉で煽ります。
レゴシ（違う違う 俺はなんの罪もないキリンを助けるんだ!!）
そのキューの言葉でレゴシは冷静さを取り戻しました。
キュー「私は本気だ 縄のしなりも今日は調子がいい」
そう言ってキューは道路標識にロープを巻きつけてへし折ってしまいます。
キュー「キリンの首を折るなんてパスタを折るようなもの」
焦りもあって不安定になるレゴシはキューを止めるのではなく襲うという思考まで脳裏によぎるようになってしまいます。
【レゴシの牙】
キュー（やっぱりな… レゴシの本領は草食獣を守るためにこそ発揮される）
レゴシの本気を引き出すというキューの目論見は成功していました。
肉食獣は戦闘では本能的に前傾姿勢になってその強靭なアゴと牙を使おうとするのです。
キュー（私が見世物としてファイトマネーをかせぎに行く闘技場では皆見くびって手足から私に伸ばしてきたが…ようやく私に本気で向かってくる肉食獣が現れた!! 修行の糸口も見つけた!! 噛むなり食うなりなんでもこい!!）
こんな状況をキューは喜んでいました。
レゴシ（噛みたくない!! 食べたくない!! 俺の食肉はルイさんで最初で最後だ 食べたくない!! 噛みたくない!! 食べ… あ…）
レゴシはあることを思い出しました。
レゴシ（俺 入れ歯だった）
ヤフヤとの会食の時に決意表明として自分の牙をすべて拔いてしまったために総入れ歯になってしまったのです。
【テーブルクロスの果て】
レゴシ（テーブルクロスを引っ張ったら食器が堕ちるなんて誰が決めたんだ）
レゴシがたどり着いたテーブルクロスの果ては引き抜いてもテーブルの上の食器がそのまま残るというものでした。
牙のない口でキューの頭を咥えて引き止めたのです。
レゴシ「ご…ごめんなはいキューは… ケガはありまふぇんか!?」
キュー「お前…牙抜いてたのか…入れ歯だったのか」
レゴシは自分の上着を脱いで呆然とするヨダレまみれになってしまったキューの顔を拭きます。
レゴシ「牙がないとはいえ なんてことを…本当にケガ ないれふか!?」
キュー「ない…ないが ミント味の三途の川を一瞬渡った気がする…」
それはレゴシの歯磨き粉の味でした。
キュー「レゴシ…決戦までにお前が何をすべきかわかったぞ」
【その後】
キュー「レゴシが私の頭にかぶりついてきた瞬間…あいつの腹の音が鳴ったんだ」
キューはその時のことを紙幣を数えながら話します。
キュー「これから決戦までレゴシを断食させることにした 飢えさせたあいつの底力が見たいからな」
メロン「その情報ってこの金額に見合う価値あるの?」
大量の札束を前にしてキューは敵であるはずのメロンと話をしていたのです。
キュー「さぁな それはお前次第だろメロン」
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『BEASTARS(ビースターズ )』最新話【第170話】の感想・考察
ビースターのヤフヤに肉食獣はその存在自体が罪深いと責められたレゴシは二度と食肉はせず草食獣の味方であり続けるという誓いのために自分の牙をすべて抜いてしまいました。
ゴウヒンに喋ることすら不便だからと総入れ歯を押し付けられてそれからずっと付けていたのです。
プラスチックの一種で成型されて固定もしていない総入れ歯では肉を引きちぎり骨を砕くことは叶いません、
入れ歯が砕けるか外れてしまうため。
レゴシはそれを忘れてハルを食い殺してしまったと勘違いして絶望から全身の被毛が白髪になってしまったこともありました。
確かに例え牙がなくてもそのアゴの力、
咬筋力で万力のように頭骨を締め上げて砕くことも可能かもしれません。
…ヨダレで滑ってすっぽ抜けないことが前提ですが。
これである程度気兼ねなくレゴシは武器としてアゴの力を使えるようになるのでしょうが。
それをキューは大金と引き返すにメロンに話ていたのが気がかりです。
アオリ文と次号予告ではキューの裏切りと書かれていますが、
この2つは編集者が書き加える物なので話半分に留めて置いた方が良いと思います。
あえてこの情報をメロンに流しているだけなのかもしれません。
次回に続きます。