2019年9月30日発売「週刊少年ジャンプ2019年44号」に掲載されている『呪術廻戦』の最新話である第77話【玉折ー弐ー】。
週刊少年ジャンプを読んでない方に向けて詳しく内容をお伝えしていきます！
今回も大事な内容になっていますのでお見逃しなく。楽しんでいってくださいね！
目次
前回のあらすじ
盤星教の本部に到着した夏油は、理子の死体を抱える五条と、それを取り巻く盤星教一般教徒たちの醜悪な姿を目撃する。
それから一年たって五条は最強としてさらなる成長を見せていたが、夏油はやつれ、術師としての信念が揺らぎ始めていた。
そんな夏油が灰原と雑談しているところへ、謎の女性が声をかけてくるのだった。
https://www.suzuco.net/entry/jujutu-netabare-76/
『呪術廻戦』最新話【第77話】のあらすじ・ネタバレ
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【特級術師・九十九由基！】
夏油の前に現れた女性は、初対面であるにもかかわらず、いきなり女性の好みをたずねてきます。
夏油は答えませんが、隣に座っていた灰原が「たくさん食べる子が好きです！」と無邪気に答えます。
呆れる夏油に対し、「人を見る目には自信がある」という灰原は、目の前の女性も悪い人ではないと言いますが…。
しかし夏油は、自分の座りに平然と座っている時点で灰原の目は信用に値しない…という嫌味を言いますが、無邪気な灰原には通じませんでした。
灰原はそのまま退席し、女性は夏油の隣に座って二人きりになります。
女性の名前は九十九由基。
有名な特級術師であり、夏油もその名を知っていました。
ただし、特級のくせに任務を全く受けないで海外をプラプラしているろくでなし…という、悪い意味で有名な術師なのでした。
【呪いを根絶する２つの方法】
九十九由基は夏油に対し、自分は高専のような対処療法ではなく原因療法がしたい、と自らの考えを語りだします。
呪霊を狩るのではなく、呪霊が生まれない世界を作る…それが由基の目指す対処療法の在り方でした。
そもそも呪霊とは、人間から溢れた呪力が重なって形を成したもの。
そして呪霊を生み出さない世界を作りたいなら、方法は二つ。
①全人類から呪力をなくすこと。
②全人類に呪力のコントロールを可能にさせること。
由基は①の方法を実現するモデルケースとして、伏黒の父…禅院甚爾の名を上げます。
由基が知る限り、呪力が完全に０の人間は甚爾ただ一人。
甚爾に対して研究を申し出たこともあるようなのですが、断られてしまった挙句、今では故人となってしまったこともあり…①の路線はサンプル不足で頓挫している状態です。
現在の由基は②の方法を本命だと捉えており、そちらの説明を続けます。
大雑把にいってしまえば「全人類を術師にしてしまえば、呪いは生まれない」ということでした。
由基の説明を聞いていた夏油が、そこではっとした顔をします。
【葛藤する夏油】
「非術師を皆殺しにすればいい」
黙って由基の話を聞いていた夏油が、ぽつりと漏らすようにそう言います。
由基は真剣な表情になり、夏油は自分が言ってしまったことに気づいて焦るような顔になりますが…。
「夏油くん、それはアリだ」
由基は夏油の意見を認め、それが一番簡単な方法だろう、とまで言います。
一般人を殺していきながら、死にたくなければ術師になるしかないという、恐怖と危機感を原動力とした生存戦略としての術師化を押し付ける…。
しかし由基は、その方法をアリだと認めながらも、実現するほどイカれてはいない、と両手を上げてお手上げのポーズをしてみせます。
由基は夏油に、「非術師が嫌いなのかい」と聞いてみます。
しかし夏油自身、自分の本音がはっきりわかっておらず、「非術師を見下す自分」と「それを否定する自分」の板挟みになってしまっている、複雑な心境を吐露します。
「何が本音なのかわからない…」そう悩む夏油に対し、「どちらも本音ではないよ」と由基は言います。
どちらを本音にするか、それは夏油がこれから選択して決めることだ、と自らの決断で進むべき道を選ぶようアドバイスします。
これからは五条も含めて特級同士、３人で仲良くしよう…由基はそう言ってバイクで去ろうとしますが、最後に星漿体のことについて触れます。
天内理子は死んだものの、すでに代わりの星漿体が用意されているらしく、天元は安定している、だから気にすることはない…と。
察しはついていたのか、夏油は「でしょうね」とだけ答え、由基を見送るのでした。
【灰原の死と夏油の虐殺】
二級呪霊の討伐任務に向かった七海と灰原。
しかし実際は一級案件であり、七海は負傷、灰原は命を落とし、死体となって戻ってきます。
安置所で灰原の遺体にシーツをかぶせながら、夏油は七海に「今は休め」、と伝えます。
任務は五条が引き継いだようですが、七海は無力感を感じながら、もう全部五条一人でいいのでは、と吐き捨てます。
それからまた時間がたち、2007年9月。
夏油はとある村で神隠しを起こしていた呪霊を祓う任務に向かいました。
原因の呪霊を祓い終えた夏油でしたが…村人から事件の元凶として、檻に入れられ、傷だらけになった小さな子供二人を見せつけられます。
原因の呪霊は別に存在し、そちらはすでに夏油が祓ったと説明しているにもかかわらず、村人は檻に閉じ込められている子供たちこそが原因だと信じて疑いません。
夏油には村人の声がまともに聞こえなくなっていきます。
そして檻に入れられている子供たちを安心させるように、指先から小さな呪霊を出して、「だいじょうぶ」と子供たちにそっと伝えます。
夏油は笑顔を浮かべながら、外で話しましょう、と村人を連れ出します。
そして村中から悲鳴が巻き起こります。
後の調査によって、夏油の呪霊操術によって住民１１２名が殺害されたと判明。
夏油はすでに逃走した後であり、呪術規定９条に基づいて呪詛師と判断され、処刑対象となるのでした…。
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『呪術廻戦』最新話【第76話】の感想・考察
今回ついに夏油が闇落ちし、非術師である一般人の大量殺害に踏み切ってしまいましたね…。
やったことは許されないことでしょうし、呪詛師として処刑対象になってしまうのも当然だとは思うのですが、こうして丁寧に経緯を説明されると…夏油の気持ちも理解できなくないなと感じました。
今回登場した特級術師・九十九由基は東堂の過去に登場した女性と同一人物だと思うのですが、彼女の目指している「原因療法」という考え方が、夏油に大きな影響を与えたようですね。
読んでいる途中までは、由基が夏油をダークサイドに引きずり込んでしまうのかな？と思っていたのですが、どちらの道を選ぶかを夏油に自主的に選ばせているあたり、葛藤する夏油にとっての良き理解者だったのかな…と思いました。
次回が過去篇のクライマックスのようで、呪詛師となった夏油と五条の邂逅が描かれるようで、続きが待ち遠しいです。
次回の週刊少年ジャンプ45号は10/7の発売です！